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さいきん、「よくいくお店」ができました。一週間に一回くらい、いっています。

場所は、新宿からも東京駅からもいきやすい、とある駅のちかく。どこにでもありそうな、雑居ビル。その地下一階に、どこにもなさそうなお店があります。

名前は「ＣＬＵＢ　Ｇｙｐｓｙ８（クラブ・ジプシーエイト）」。

はだかですごすのが好きなひとのための、会員制クラブ。

お客さんたちは、み〜んなはだか。おとこのひとも、おんなのひとも。お店のひと…ウレイトレスさんも、バーテンダーさんも、やっぱりはだか。

スタッフのお三方だけ、なぜかお洋服を着ています。

たぶん、お仕事上、必要なのでしょう。お料理とか、買い出しとか。もし招かれざる客がきたばあいの対応とか。大雨の日には、道路にでて土嚢（どのう）をつむとか。

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ここは、純粋に、はだかでいるのがすきなひとのための、健全なお店です。

もしも、だれかがエッチなことをしようとしたら、スタッフにつまみだされます。

ここは、クラブ。サロン。バー。お酒を出すところ。飲み放題。カウンターの奥には、ずらりとお酒がならんでいます。ワイン、ウィスキー、日本酒…。

お酒が苦手なひとは、よわいお酒をたのめば、ちゃんと飲みやすいお酒がでます。

でも、お酒以外のものもあるので、お酒によわいひともだいじょうぶ。ウーロン茶、牛乳、コーヒー、ジュース類。

食べ物…お料理も、いろんな種類があって。シチューやスパゲッティから、サンドイッチ、ステーキ。ぜ〜んぶ、食べほうだい。

遊ぶのにも困ることはありません。

お店の中央には、で〜んと大きいビリヤード台があって、玉を撞（つ）いて遊べます。もし、やったことがなくても、だれかが教えてくれます。

ほかにも、ダーツの的と矢があったり。各種カードゲーム。ビデオやＤＶＤの設備もあります。

ほんとに、夢みたいなお店です。

お店のスタッフのみなさんも、メンバー（お客）のみなさんも、とっても親切で。まるで、きょうだいみたい。はじめて会う人でも、ふたことみこと話せば、すぐなかよしになれます。

いろんな年齢のひとがいます。２０代のひとも、５０代のひとも。

年齢制限はないようですが、こどもははいれません。たぶん。
だって、お店に入るにはけっこうお金がかかる。
一回入店するのに、おとこのひとで１５０００円、おんなのひとで７０００円もします。

ここは飲食店なので、保健所の営業許可をとっているはずです。消防署の検査も受けているはずです。税金だって払っているでしょう。
だけど。もし、保健所や消防署や税務署のひとが、営業中のお店を見たら、びっくりするでしょう。
このビルのほかのテナントのひとが見ても、びっくりするでしょう。
ほかのだれが見ても、びっくりするでしょう。
こんなお店、日本にこの一軒しかありません。

名前は、「ＣＬＵＢ　Ｇｙｐｓｙ８（クラブ・ジプシーエイト）」。とってもすてきな、わたしのおきにいりのお店。

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