「星のいたずらがき」について

2001年４月。LiveMotion Web デザインコンテスト（アテイン株式会社主催、アドビシステムズ株式会社後援）のために書いたもの。

本編は、次のみっつのショートストーリーと、メニューからなります。

応募したものは、サイズの制約（５００ｋＢ以内）があったので、全体に高圧縮をかけました。音声もモノラル。
応募間際のドタバタで、メニューの動画などかなりの部分を省略することにもなりました。
また、「あと知恵」というやつで、改めて見ると細かい改修点が無数にありました。

というわけで。同年５月に、改訂版をつくりました。
全体に低圧縮になっています。約１．５ＭＢ。音声はステレオ。

興味がおありのかたのため、制作工程をざっと記します。

・イメージスケッチ
まず、イメージスケッチを大量に書きました。紙にシャープ・ペンシルで。平行して、それをＬＭ（Adobe LiveMotion）で実現可能かのテスト。半透明のテストも。

・絵コンテ
イメージが固まったところで、絵コンテ。秒数もだします。頭の中で絵を動かして、ストップウォッチで計って「…2秒半」とか。
絵コンテ用紙はＡＩ（Adobe Illustrator）でつくりましたが、絵コンテそのものはシャープで。

・原画とタイム・シート。
シートは、そのカットにおける絵と時間を関連づける設計図のようなもの。やはりＡＩでシート用紙をつくりました。ポイントになるラフな原画をかいて、「中３枚」とか動画の指定をしていきます。今回は１秒が12コマ。
作画はタップではなく、カドあわせでおこなっています。

・スキャンと二値化。フォトショップで。
原画をイメージスキャナで読み込み、グレイスケールを二値化します。で、コピー。

・清書、着色。
ＡＩの下絵レイヤーにペースト。原画のトレス、というよりラフ画のクリンナップを行い、ポイントをつくります。同時に、色もつけてしまいます。
同一カットのポイントは、同一ファイルの別々のレイヤーにおきます。

・中割り。
動きの中間になる、ポイントとポイントの間の絵をかいていきます。
ＡＩで、ポイントであるレイヤーとレイヤーの間を、別のレイヤーで割っていく。シートで中枚数は出ているので、それにしたがって絵をいれていきます。動きの軌道、つめ、髪の残しとか考えながら。
この時点の絵は、一枚絵として見るものではないので、多少デッサンがくるっていても気にせずにどんどんかきます。（どうせ１２分の１秒しかうつらない）
一カットの動きができたら、まとめてコピー。

・撮影。ＬＭ上で。
まとめてペーストしてから、「シークェンスに分割」コマンドを使用して、時間変化にしたがってつぎつぎと絵が表示されるようにします。そのタイミングは、シートにしたがって、ＬＭに指示。やはりＡＩでかいた背景も、組み合わせます。一カットができたら保存。

・作曲と録音。
ヤマハの「らくらく作曲名人２」で作曲して、ソフトウェア・シンセサイザーＳ－ＹＸＧ５０で演奏。それをシステム（ウィンドウズ２０００）のサウンドレコーダで録音、ＷＡＶファイルを作成。

・編集。
ＬＭで、各カットをつなぎあわせ、音もつけ…完成！

直線的にかくと、上記のようになりますが、じっさいにはリテーク（やりなおし）で前後したりはしょっちゅうでした。。